第16回女性活躍・ワークライフバランス表彰
女性活躍・ワークライフバランス表彰を受賞した企業・団体
市長賞
株式会社ケアリング 北九州支店
代表取締役社長 | 中尾 光明 |
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業種 | 福祉介護事業 |
所在地 | 八幡西区八千代町9番30号 |
従業員数 | 94人(うち女性80人) ※従業員数は2022年11月1日時点 |
取組の様子
社員の働く目的を尊重した柔軟な工夫
お互い様の精神で誇りを持って働き続けられる環境に
「女性が多い職場で、働く目的もいろいろです。どうすれば働きたい女性に安心して働いてもらえるか、それがWLBを考える始まりでした」と笑顔の素敵な支店長。全社員を無期雇用にしているのも、契約の更新を不安要素としてほしくないという思いから。子育て中の女性なら、子供の疾病等で急に休むこともある。会社として就業時間の工夫などの対応はもちろんするが、やはり社員同士の「お互い様」という共助の精神が欠かせない。そのために個人情報とはいえ、休む事情はある程度明らかにして、同僚に納得してもらうようにしている。休暇取得が重なるときは、雇用形態や勤務時間に関係なく、限られた人員でどう業務を回していくか、社員同士で話し合い調整している。また、毎月(毎週)の目標値 を達成した部署には賞与を支給している。その事により、社員が業務を主体的に考え、働くモチベーションを向上させる仕組みができている。
介護職を選ぶ人は、人の役に立ちたいという気持ちを持っていることが多く、「お互い様」の気持ちも共有しやすい一方、「私さえ我慢すれば」と残業をする、休みも取らないという自己犠牲の状態に陥ることもあるため、一人一人をよく観察するよう気を付けている。あえて、管理者が率先して休みを取り、旅先の話をするなど範も示している。全社員に営利という考えを持ってほしいという思いから、売上目標について相手ごとに伝え方を工夫し、理解を促す努力も惜しまない。経営層の考えや会社としての方向性を全社員に伝えるため、オンラインコミュニケーションツールの活用や、定期的なミーティングの開催により、密な情報共有を行っている。
ケアリングで誇りを持って働いてもらいたい。その一念で、社員の不安や希望をいち早く察知し、対応するという地道な努力を積み重ねており、ケアリングの礎となっている。



KITAKYUSHU CITY WORK LIFE BALANCE AWARD
【特長的な取組内容】
- 全員を無期雇用にし、就業時間を柔軟に選択できるなど、安心して働き続けられる環境を整備
- 売上目標を達成した部署には、非常勤やパート社員にも社長から賞与を支給
- それぞれに伝わる言葉・方法で売上目標を理解してもらう、勤務調整は社員同士が話し合うなど、社員が主体的に働けるよう工夫