第16回女性活躍・ワークライフバランス表彰
女性活躍・ワークライフバランス表彰を受賞した企業・団体
奨励賞
株式会社西日本メタル
代表取締役社長 | 井上 政治 |
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業種 | 金属精錬業 |
所在地 | 若松区南二島二丁目15番25号 |
従業員数 | 243人(うち女性25人) ※従業員数は2022年11月1日時点 |
取組の様子
変化する時代に対応していけるよう社内風土を変革
女性のネットワーク拡大でコミュニケーション活性化
取引先等が限られている閉鎖的な業種のため、世の中の流れにうとくなる。男性社会だったため、かつてはハラスメントもあり、育児休業など誰も取ったことがなかった。ただ、時代は変わっていくので、いつまでも同じやり方では取り残されるとの危機感を持ち、働き方改革を推進。まずは、ハラスメント対策として、毎年1回社内研修を行い、産休・育休取得マニュアルを作成するなど、男女ともに継続就業できる環境を整えるため就業規則を改めた。
有休を取りやすく残業のない職場を目指して、業務の効率化やシステム化を進めようとしたが、やはり、今までのやり方に固執する社員の反対があった。これに対しては、会社として生き残っていくため、次の世代のために必要だという、社の揺るぎない姿勢を着実に浸透させていった。
WLBの取り組みは「世間で当たり前のことが社内の当たり前になるように、できるところから始めている」と担当者。現場でオペレーターとして活躍する女性も増え、男性社会だった現場も変化している。力仕事が難しい女性でも作業できる自動溶断設備を導入し、多様な人材を活用できる環境を整備した。また、各事務所の女性社員をつなぐ「Olive」というグループをつくり、相互に情報交換することで、それぞれの現場で働く女性の意見を聞けるようになった。女性社員のアイディアで、社員同士で使わなくなった私物をやり取りする「メタカリ」をスタートさせ、事業所や役職を超えて繋がりができ、社員の家族を巻き込んだコミュニケーションの場となっていて好評だ。こうしたオンラインコミュニケーションツールを駆使して、ゆくゆくは若い社員からも会社に対しての提案が出てくるように、取り組みを続けたいと考えている。



KITAKYUSHU CITY WORK LIFE BALANCE AWARD
【特長的な取組内容】
- 職種別・階層別にハラスメント防止研修を徹底し、男性社会の意識改革
- 女性更衣室リフレッシュなどの環境整備、勤怠管理や電子決裁など業務のシステム化により、働き方改革を推進
- 女性サークル「Olive」の活動により、両立支援制度の利用や社内コミュニケーションが活性化