北九州市ワーク・ライフ・バランスレポート

「キタキューかえる宣言」登録企業・事業所
北九州WLB表彰企業レポート

【市長賞】社会福祉法人 北九州市手をつなぐ育成会

北原 守
会社概要

理事長:北原 守
業種:社会福祉事業
所在:戸畑区汐井町1-6
職員数:342人(うち女性185人)
正職員数:170人(うち女性88人)
※2009年10月1日現在
URL:http://www.kitaiku.com/

日本一の職場環境を実現しどこよりも良質のサービスを

これからの福祉業は利用者にいかにいいサービスを提供できるかが鍵。規制緩和で民間企業との競争が激しくなった平成15年、北原守理事長はそう考え、いいサービスはいい職場環境からとの思いのもとに日本一の職場環境をめざし、法人改革を決意しました。

まず手がけたのは現場の声を徹底的に聞くことでした。ヒアリングを重ねることで問題点を明らかにし、職員の意識も改革しようという狙いがあったのです。
そんななか実現したのが育児休業中の所得保障です。給料の月額10%を支給し、公的補助と合わせ給料の60%を保障。介護休業も最長6カ月を限度に同等としました。いずれも休業中の収入減に対する不安を解消して良好な職場環境をつくることで人材流出を防ぎ、現場復帰してほしいという願いが込められています。

次に着手したのが残業短縮です。「残業管理委員会」をつくり、人に対するサービスだから残業は当たり前という考えを理事長自らが現場との話し合いのなかで変革。「サービス残業」ゼロを達成しています。

また、組織をフラットにして意見のボトムアップをスムーズ化。職員全員に配置したパソコンによるインターネット通信や社内報を介し情報共有化を図り、ワーク・ライフ・バランスの周知も徹底させています。こうして法人改革に取り組んで7年。若い職員から「働き方が変わってきた」という声が聞かれるようになり、成果が実を結び始めました。事実、平成19年と同21年で取った同じ質問のアンケート結果にゆずりあいや業務の見直しの意識が見られ、職場の雰囲気もいい方向へ変わってきているといいます。

職員の能力アップも見られる今、同法人では現場での話し合いと情報共有をより推進。ワーク・ライフ・バランスのさらなる向上とサービスのハイレベル化を図ります。

表彰理由

  • 「職場環境日本一」を目標に現場と一体となって取り組む環境づくり
  • 育児・介護休業制度の充実と実績

社員の声

小川 洋平さん

総務部人事課 小川 洋平さん

ワーク・ライフ・バランスの考え方が浸透したのか、仕事に生き甲斐を感じて働き、家庭生活もしっかり楽しむという職員が増えてきています。出産育児休業はもちろん、育児休業明けで短時間勤務を取る人、リフレッシュ休暇を取る人も確実に増加傾向にありますよ。ただ、連続休暇を取る人がまだ少ないので、これから増やしたいですね。

PageTop