北九州市ワーク・ライフ・バランスレポート

「キタキューかえる宣言」登録企業・事業所
女性活躍推進の事例

TOTO株式会社

福納徳美さん

女性の定着率アップ、管理職にも勤務の多様化に応え制度を拡充

平成19年からワーク・ライフ・バランスに取り組むTOTO。人財開発本部人財開発企画部の福納徳美さんに
現在の活動や今後の動きについてお話をうかがいました。

ワーク・ライフ・バランス推進委員会というのがあるんですね?

はい。「きらめき推進室」(※1)と人財開発本部(旧人事部)、それとTOTO UNIONから15人ほどが毎月1回集まって会議を行っています。

きらめき推進室とは何ですか?

女性リーダーの育成や管理職登用を進めるための研修を行い、意識改革を促したり女性に対する認識を改めてもらおうというプロジェクトです。

これまでの取り組みを教えてください。

平成19年は有給休暇の取得促進やノー残業デーを設けて労働時間削減をめざしました。その一環でワーク・ライフ・バランスの推進ポスターを作って掲示し、あなたの職場では○曜日がノー残業デーですよと呼びかけ、定時になると強制的に消灯することも慣行化しました。

現場の声はどうでしたか?

有給休暇取得促進では管理職が率先して取ったため、休みが取りやすかったと好評でした。労働時間削減では業務効率が上がりメリハリが付いたとこちらも評判がいいですね。

20年度は4分の1休暇(※2)というのを始められていますね?

病院への通院や学校行事、地域活動でちょっとした時間で済む用事に半日も休みはいらないという声が多かったので、積立休暇を4分の1に分割して取れるようにしました。男性でも取得できるのですが、意外に通院に使う人が多いですね。

短時間勤務の対象の子ども年齢を小学6年生まで拡大されています。

勤務形態をより柔軟なものにしようということで、所属長が許可すれば個人の事情に合わせて勤務時間を調整できる育児フレックスも始めました。

福納徳美さん
どれも女性に対して手厚いですね?

昔は女性は結婚すれば退職が当たり前。
今は結婚しても子育て中でも辞める人は少なくなり定着率が上がってきました。会社もきらめき推進室をつくって以後、女性総合職を積極的に採用していますし、管理職登用も増えています。これからの時代、女性は重要な戦力ですし、製品には女性の感性が必要ですから、女性が働きやすい制度を充実させていきたいですね。

今後は介護休暇の要望も増えそうですね。

介護はケースがいろいろで一律に休暇を制度化するのは難しい面がありますが、現在も管理職が率先して休みを取っているので、課員も取りやすいようです。今後は需要が増えるはずなのでワーク・ライフ・バランス委員会でも研究課題にしていきたいと思います。

きょうはどうもありがとうございました。

※1:きらめき推進室は、2010年4月よりダイバーシティ推進グループ(人財開発本部)に改称し、女性活用にとどまらず、障がい者やグローバル人財を含めて活動を強化していきます。

※2:4分の1休暇は、2010年4月の法改正に合わせ、年次有給休暇の1時間単位取得制度へ移行します。

会社概要

TOTO株式会社
TOTO株式会社

業種:製造業
所在:北九州市小倉北区中島2丁目1-1
社員数:7,373人(うち女性1,705人)
契約社員:1,516人(うち女性1,040人)
※2010年3月1日現在
URL:http://www.toto.co.jp/

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